国際交流


海外語学文化研修

 英語英米文化学科では、2015年度より専門科目として「海外語学文化研修」を開設しました。

 


体験談 藤原紗瑛さん  2024年度参加

Q. プログラムの内容はどのようなものでしたか?

A. 平日の午前中は授業、平日の午後と土日は自由時間でした。授業内容はクラスによって異なり、英会話ベースのところもあれば、文法をじっくり学ぶクラスもありました。レベルに関しては、学習院で受けているものとほとんど変わらないので心配はいらないと思います。韓国、中国、スペイン、フランスからの留学生もたくさん来ており、私のクラスは韓国人と中国人、日本人で構成されていました。また年齢層もバラバラで、大学生もいれば、会社で働いていたり、娘がいると話していた留学生もいました。アイルランド人はもちろん、非ネイティブとして英語を学ぶ日本人以外の人々と話せたのは貴重な体験でした。

 各ホームステイ先へは、学習院から2人または1人ずつ滞在しました。滞在先の家庭は、DCUに近かったり、大きな犬がいたり、子供がたくさんいたり、すでに他の留学生がいる家庭など、さまざまでした。

Q. ホストファミリーはどのような人でしたか?思い出もあれば教えてください。

A. ホストマザーと息子さんの二人暮らしでした。また、日本人留学生(大学2年生女子)が滞在していたので、4人で生活していました。ホストマザーはとても明るく大らかな方で、不安でいっぱいだった私を優しく迎えてくれました。また、とても料理上手で毎晩レストランのような食事を作ってくれました。

 ホストファミリーとの一番の思い出は、夕食後に恋バナをしたことです()。女3人でとても盛り上がってしまい、2階にいた息子さんが降りてきて、「盛り上がってるけど、何話してるの?」と聞かれてしまいました。ホストマザーが人生の先輩としてたくさんのアドバイスをしてくれました!

Q. 文化の違いを体験したことはありましたか?

A. お風呂に関することで文化の違いを感じました。ステイ先のバスルームは日本の家のものとは異なる形で、脱衣所に当たるスペースがバスタブの真横にありました。そのためアイルランドでは入浴時、バスタブの中で体を拭き、バスマットは足がひんやりするのを防ぐために使うのだそうです。しかしそれを知らなかったので、はじめての入浴後、「なんでバスマットがこんなに濡れているの!」とホストマザーに注意を受けてしまいました。

 日本での入浴は夜か就寝前が基本ですが、アイルランドでは朝に入る家庭が多いです。また水道代が高いため、ホストファミリーによっては時間が制限されています。私が滞在した家では、入浴は午前6-9時の間で最長10分というルールがありました。

 日本とは異なるこのようなお風呂文化に最初こそ戸惑いはありましたが、ホストマザーとのコミュニケーションを通して、その家のルールを知り、実践できるようになりました。

Q. 印象に残った出来事はありますか?

A. 現地の人と話せたことです。路上ミュージシャン、モールのドアマン、カフェの店員さん、バスで隣になった人など、現地の人に、特段必要はなくても積極的に話しかけるよう心がけました(大体見当はついてはいるけど道を聞いたり、気になっているメニューはあるけどおすすめを聞くなど)。みなさん、ゆっくりはっきりとした発音で返してくれ、中には“Your English is good!”と褒めてくれる方もいました。それぞれ短い時間ではありましたがとても有意義な時間でした。また、アイリッシュの優しく、朗らかな人柄を感じる機会でもありました。

 また、ホストマザーとその友人と、お互いの文化について共有した時間も印象深いものになりました。例えば、多くの日本人女性は肌を白く見せようとしますが、アイルランド(欧米)ではスプレータンを使って肌を焼けたようにみせると教えてくれました。ホストマザーたちは、日本の電車の女性専用車両や制服といった文化に関心を示しており、特に女性専用車両はアイルランドにも取り入れるべきだ!と盛り上がっていました。

Q. 今後海外研修に参加する人へのアドバイスをお願いします。

A. まずは「下準備をしっかりすること」!2週間はあっという間に過ぎていきます。現地についてから調べよう、考えようでは時間を無駄にしてしまいます。研修中にしたいことや行きたい場所がある場合は、事前に下調べをすることをお勧めします。私はやりたいことと行きたい場所を携帯のメモに書いていきました(したいこと=カフェに行く、ストリートスナップを撮る、アイリッシュフードを食べる、街の人に話しかける、ピンバッチを買う等)(行きたいところ=Trinity CollegeTemple BarNational MuseumNew Grange等)。そうすることで、空港に着いた瞬間、全部達成するぞ!と気合いを入れることができ、また効率的にスケジュールを組むことができました。

 最後に、研修を終えた感想を一言で表すと「意外となんとかなるな!」です。コミュニケーションの上でわからない表現や単語は絶対に出てきます。異文化に驚くこともあります。でも何とかなります!私も「留学は英語が流暢に話せる人がいくもの」だと考えていましたが、少し勇気を出してこの研修に応募して本当に良かったと思っています。皆さんの過ごす2週間が有意義なものになるよう願っています!




体験談 熊谷勇吾さん  2024年度参加

 

Q. プログラムの内容はどのようなものでしたか?

A. 2週間ダブリンシティ大学に通い、ホームステイするプログラムでした。平日は約半日(午後1時ぐらい)まで大学の語学授業に参加し、午後と休日はフリーという形でした。授業に関しては事前にクラス分けがされ、20人ほどのクラスで様々な話題について話し合うというようなものでした。私はフリーの時間には友達と観光していましたが、任意で参加できる大学主催のイベントに参加している人もいたようです。 

 ホストファミリーは朝食と夕食を提供してくれると聞いていましたが、私のホストファミリーはとても優しい方々で、お昼ご飯も用意してくれました。

 

 

 Q. ホストファミリーはどのような人でしたか?思い出もあれば教えてください。

A. アイルランド人のおじいちゃんおばあちゃん夫婦の家庭でした。とてもホスピタリティにあふれた方達で、ここまでしてもらっていいのかと思うほど快適で楽しい生活を提供してくれました。実際に行くまでは食事や洗濯、シャワーなどで不安に思うことがありましたが、いつも私たちの希望を聞いてくれたのでほとんど不自由を感じませんでした。晩御飯の時には、いつも面白い話題を振ってくれたため、英語でコミュニケーションを取ることが本当に楽しいと感じられる時間になりました。おすすめの観光地や食べ物、お店なども教えてくれました。

 

Q. 文化の違いを体験したことはありましたか?

A. 信号無視をする人が多かったことです。アイルランドでは特に信号無視が取り締まりの対象ではないようで、一般的なこととして捉えられているようでした。日本の方が交通ルールに厳しいのかもしれないと感じました。

 バスが全然時間通りに運行されないことも文化の違いだと感じました。基本的に5分ほど遅れてくるのですが、さらに悪いことにキャンセルされて来ないこともありました。

Q. 印象に残った出来事はありますか?

A. ダブリンシティ大学での授業が印象に残っています。私のクラスは半分日本人でもう半分がスペイン人、先生はアイルランド人でした。みんなで様々な話題に関してそれぞれの国の観点から話し合いました。国によって価値観や感覚がかなり異なっていたので、多様な視点からの話が飛び交い、とても興味深かったです。

 ホームステイ先での食事がジャガイモ料理ばかりではなかったことも印象的でした。アイルランドといえばジャガイモで有名ですが、全員がジャガイモ好きというわけではないそうです。私のホームステイ先ではパスタやハンバーガー、カツカレーなどを出してくれました。必ずしも全員がステレオタイプに当てはまるわけではないと実感しました。

Q. 今後海外研修に参加する人へのアドバイスをお願いします。

A. まず英語に関してはあまり心配する必要はないと思います。アイルランド英語は少し難しく、理解できない時もありましたが、こちらに配慮して話してくれる人も多いので、コミュニケーションに困ることはあまりありませんでした。また、ホストファミリー、学校、観光、全てが楽しいです。楽しすぎたので、私はホームシックには全くなりませんでした。とにかく2週間はあっという間なので、全てを全力で楽しむことをお勧めします。